ペットロスケア🐾セラピスト橘りんかの豆知識【4】
- りんか 橘
- 2020年5月18日
- 読了時間: 3分
外猫の行動範囲って知っていますか?
猫の行動範囲は、オスとメスではそれぞれの「理由」によって違います。
メス猫は食べ物がたくさんあるかどうかによって行動範囲が変わります。
当然、あまり多くの食べ物がない場合は遠くまで範囲をのばして行動します。
メス猫は警戒心が強いので、なるべく安全なところに身を置いていようと、あまり遠くまでは行かないとされています。
ではオス猫はどうでしょうか?
オス猫の場合、メス猫の存在によって行動範囲の広さは変わります。
近くにメス猫が少ないなどの理由で、メス猫を求めて行動範囲が広くなっていくという傾向があるようです。
そのためオス猫はたまにかなり遠出してしまうことがあるので、注意が必要です。
ただ、去勢したオス猫は子孫を残す必要がなくなるため、メス猫を求めて移動することもなく、行動範囲は狭くなります。
しかし、本能的にオス猫の方が冒険心が強く活動的なので、その分行動範囲はメス猫よりも広くなります。

そして、外猫だけに限らず、飼い主さんには注意していただきたいことがあります。
それは、猫は基本怖がりな動物なので、何かに驚いたり、怖い目にあった場合などには、自分の身を守るためにいつもと行動範囲を変えてしまうことがある、ということです。
扉が開いている時に「驚く」「怖い目にあう」などのことが起こると、たとえ今までは外に出たことのない子でもビックリして外へ飛び出していってしまうことがあります。
それでも、外猫ならば、おなかが空いたり眠くなったりするとまたいつもの自分のテリトリー内に戻ってきます。
外に出たことがない子は、意外に家の近くに隠れているということも考えられます。
よほどのことがない限り帰ってこないということはないはずなのです。
しかし、ここで勘違いしてはいけないことがあります。
わたしの愛猫のように「初めての場所」で驚いて飛び出していってしまった、という場合は話が違うのです。
引っ越しや旅行の際に預かってもらっている先(知人宅・ペットホテルなど)のように、「初めての場所」「慣れていない場所」などで不測の事態が起こってしまった場合は要注意です!
「初めての場所」や「慣れていない場所」には、当然自分のテリトリーというものがありません。
なので、飛び出してしまったら、自力で「戻ってくる」可能性は低くなってしまいます。
戻りたくても、どこへ戻ればいいのかわからない…と、迷子になってしまうのです。
万が一飛び出してしまったら、「どうせ近くにいるでしょう」などと思ったりせずに、とにかくすぐに追いかけてあげて欲しいのです。
「一旦家族に応援要請を」と家に戻っている間にもっと遠くへ行ってしまい、声が聞こえなくなってしまったわたしの愛猫のように、二度と会えなくなってしまうということだってあるのです。
これらのことを考慮して、マイクロチップの埋め込みを検討して欲しいのです。
マイクロチップはちょっと…と思われる飼い主さんも、せめて迷子札をつけるなど、対策を取ってあげて欲しいと思います。
大切な家族を失わないために、今できることを考えてあげてくださいね。
Comentarios