ペットロスケア🐾セラピスト橘りんかの豆知識【40】
- りんか 橘
- 2020年5月20日
- 読了時間: 4分
飼う前も、飼ってからも考えよう【1】
ペットを迎え、正しく飼い、そして見送る。
飼い主の心構え次第でペットの生涯は大きく変わります。
考えよう1
ペットがいきいきと生活するために
【ペットの「5つの自由」のこと】
動物の基本的ニーズ
1:生理的ニーズ
2:環境的ニーズ
3:心理的ニーズ
4:社会的ニーズ
5:行動的ニーズ
人間と同じように動物にも命があり、生きていくために必要な要求(基本的なニーズ)があります。
人間に飼われている動物や、人間によって制限された環境にいる動物は、自らの意志で基本的なニーズを満たすことはできません。
飼い主にはペットのニーズを満たし、ペットができる限り快適に生活ができるようにする責務があります。
「5つの自由」と「終生飼養」
5つの自由とは、動物の基本的なニーズが満たされて、動物が心地よく、安心して安全に暮らせているかを確かめるための指標です。
動物を飼う時に飼い主は、この5つの自由を与えなければなりません。
そして、動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(終生飼養)が、飼い主の動物に対する責務です。
*飢え・渇きからの自由
動物にとって食餌はとても大切です。
動物の種類や年齢や健康状態にあった適切なフードを与えましょう。
水は新鮮なものがいつでも飲めるようにしましょう。
*不快からの自由
清潔で安全で快適な飼養場所を用意して、動物が快適に過ごせるようにしましょう。
*恐怖・抑圧からの自由
飼い主は動物が恐怖や抑圧を受けないように、また、精神的な苦痛や不安の兆候を示さないように、的確な対応をとりましょう。
*本来の行動がとれる自由
飼い主は、それぞれの動物が本能や習性に合った動物本来の行動がとれるように工夫しましょう。
*痛み・負傷・病気からの自由
ケガや病気の場合には適切な治療を受けさせましょう。
日頃から病気の予防を心がけ、健康状態をチェックしましょう。

考えよう2 飼い主の責務を果たすために 【現実的な生活のこと】 飼い主の責務(動物の愛護及び管理に関する法律第7条より) 1:健康と安全を保持し、他人への迷惑を防ぐ 2:動物の病気について正しい知識を持ち、予防に努める 3:逃げ出したり、迷子にさせない対策を取る(逃走防止) 4:その命を終えるまで適切に飼う(終生飼養) 5:増えすぎて管理ができなくならないよう繁殖の制限を行う 6:自分の飼っている動物とわかるよう所有明示をする 「飼う前」に考えること *移住環境 今の住居はペットが飼える環境ですか?転居の予定があれば、慎重に判断しましょう。 *健康と体力 あなたの体力で世話(介護)ができるペットですか? 家族に動物アレルギーの人はいませんか? *毎日の世話 ペットに安全で快適な飼養環境を用意できますか? 何があっても、毎日欠かさずペットの世話に手間と時間をかけられますか? *周囲の人々への配慮 鳴き声やふんの放置などで近隣に迷惑をかけないようにできますか? 必要なしつけについて勉強し、それを実践できますか? *万が一のとき 地震や洪水などの災害時や、万が一あなたが飼えなくなったとき、ペットの命を守る方法を考えていますか? *ペットの寿命 ペットが寿命を迎えるまで飼い続けることができますか? 高齢になったペットの世話や介護を考えていますか? *家族の同意 家族みんなが賛成していますか? 全員で協力して世話ができますか? *ライフスタイル 飼いたいペットの種類や大きさ、生態、特性などが、あなたの生活環境に適していますか? ※ペットにかかる費用 ペットを飼い続けるためには、フードや日用品、治療費などでお金がかかります。 飼い始めてから経済的な理由で行き詰らないように、あらかじめ必要な費用を考えておきましょう。 【参考】 1年間にかけた費用(1頭あたり) 犬:病気やケガの治療費 8万円強 フードやおやつ 5万円弱 シャンプー・カット・トリミング料 4万円強 ペット保険料 4万円弱 日用品 2万円弱 その他諸々を含めた合計 36万円弱 猫:病気やケガの治療費 5万円弱 フードやおやつ 4万円弱 シャンプー・カット・トリミング料 1万円弱 ペット保険料 3万円弱 日用品 2万円弱 その他諸々を含めた合計 20万円弱 長くなりますので、残り(入手先・正しい飼い方・ペットと飼い主の老い)は明日のブログで書こうと思います。 #動物 #ペット #考えよう #飼い主の心構え #飼い主の責務 #自由 #ニーズ #終生飼養 #寿命 #費用
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