ペットロスケア🐾セラピスト橘りんかの豆知識【39】　

ほんとうに飼えるかな？

ペットを飼う前に、あなたにかんがえてほしいことがあります。

友人の家やペットショップ、テレビなどで可愛い動物を見ると、

「飼いたい！」

と思うことがありませんか？

「あんなことやこんなこと、ペットがいるときっと楽しい特別な毎日が待っているに違いない」なんて、想像を膨らませ、良いことばかりを考えてしまっていませんか？

でも、ちょっと待ってください。

ペットを飼うって、ほんとうは

「どんなこと」

なのでしょうか？

ペットは、生まれた場所から離れて、ひとりぼっちであなたの家にやってくるのです。

あなたが、ペットの「お父さん」や「お母さん」になるのですよ。

あなたがお腹がすくように、ペットもお腹がすきます

エサを美味しそうに食べる姿を見るのは嬉しいですね。

でも、ペットが喜ぶからと、好きなものばかり食べさせていたら…いつか病気になってしまいます。

あなたがちゃんと、栄養のバランスを考えてあげなければいけないのです。

食べたら当然うんちをしますね。

臭いうんちを適切に処理することはできますか？

寝床の掃除をしたり、身体をきれいにしてあげたり、ペットのお世話に休みの日というものはないのです。

遊びたい時だけかまって、後はほったらかし…ということはできないのですよ？

ペットは、あなたの言いなりになるおもちゃではありません

あなたが「嫌だ」とか「嬉しい」と感じるように、ペットだって同じように感じる心があります。

遊びたい時もあればひとりにして欲しい時もあるのです。

優しくされると嬉しいし、ひどいことをされれば悲しい、怒ることだってあります。

ちゃんとペットの気持ちを考えてあげることができますか？

ペットは何年も、何十年も生きます

例えばあなたが２０歳の頃に子犬を飼い始めたなら、その犬が年をとるころには、あなたは３６歳くらいになっています。

その１６年ほどの間には、就職、結婚、子どもの誕生、引っ越しなど、さまざまなことがあるでしょう。

その間、ずっと変わらずあなたはペットを愛してあげられますか？ずっと側にいてあげられますか？ほんとうに毎日毎日、お世話をできるでしょうか？

ちゃんと考えずに飼い始めた人のせいで、お世話をしてもらえなかったり、捨てられるペットがたくさんいることをご存知ですか？

「うるさい」「臭い」「汚い」

もしも嫌われたって、ペットたちは自分ではどうすることもできないのです。

ペットを飼う前に必要なこと

同居している家族がいるのなら、ペットを飼う前に、よく話し合ってください。

そして、飼おうとしているペットについて、できるかぎり詳しく調べてください。

・何を食べる？（何を食べさせてはいけない？）

・どこで寝る？（どんなものを準備すればいい？）

・どのくらいまで大きくなる？（その品種の平均の大きさよりも大きくなるかもしれないことも考慮してください）

・どんなお世話をすればいい？（トリミングに連れて行く必要は？予防接種は？など）

・暑い時や寒い時はどうする？（寝床の素材や室温の調整など）

・どんな病気にかかる可能性がある？（動物の種類によって、かかりやすい病気は微妙に違います）

・何年生きる？（動物の種類、品種によって平均寿命は違います。最近は平均寿命より長く生きる子もたくさんいます）

ちゃんと調べてみると、知っているつもりで知らなかった…ということはたくさん出てくるはずです。

本を読んだり、ネットで検索してみたり、同じペットを飼っている人や専門家から情報をできるだけたくさん入手しておいてください。

友人がペットを飼っているのなら、実際にお世話を手伝わせてもらうのもいいかもしれませんね。

ここまで読んでみて、

「どうも大変そうだ…やっぱりちゃんとお世話できそうにないから、今は飼うのをやめておこう」

と思われたでしょうか？

気持ちが盛り上がっていたのに「飼わない」と決めることは、とても勇気のいることです。