ペットロスケア🐾セラピスト橘りんかの豆知識【34】
- りんか 橘
- 2020年5月20日
- 読了時間: 4分
犬の歴史
イヌは最も古くに家畜化された動物で、手に仔犬(イヌかオオカミかはっきりしない)を持たせて埋葬された「1万2千年ほど前の狩猟採集民の遺体」がイスラエルで発見されているそうです。
分子系統学( 「系統学※」のサブジャンルのひとつ)的研究では1万5千年以上前にオオカミから分化したと推定されているのだとか。(んん、難しい言葉が…)
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※ 生物の種の系統的な発生、つまり生物の進化による系統分化の歴史を研究する学問。
種や系統群の分化と進化を研究目的とする。
・・・要するに、生き物が進化していく中で別れていった種類(品種?)の研究ってことですね。
*イヌの野生原種はタイリクオオカミの亜種( 生物の分類区分で、種の下位区分)のい
ずれかと考えられている。
*イヌのDNAの組成は、オオカミとほとんど変わらない。
だからオオカミと犬って見た目が似ているのですね。

世界におけるイヌの歴史
人間と暮らし始めた最も古い動物であるイヌは、民族文化や表現の中に登場することが多いです。(絵画とか本とか)
古代メソポタミアや古代ギリシアでは彫刻や壷に飼いイヌが描かれていて、古代エジプトでは犬は死を司る存在とされ(アヌビス神)、飼い犬が死ぬと埋葬されていたそうです。
埋葬されていたということは、ちゃんとお葬式もされていたのでしょうか?
紀元前2000年頃の古代メソポタミアの説話『エンメルカルとアラッタ市の領主』では、アラッタ領主が「黒でなく、白でなく、赤でなく、黄でなく、斑でもない犬を探せ」と難題を命じる場面があります。
つまり、既にこれらの毛並みの犬が一般的だったわけですね。
紀元前に中東に広まったゾロアスター教でも犬は神聖とみなされていましたが、ユダヤ教では犬の地位が下がり、聖書には18回も登場するのですが、ここでもブタとともに「不浄の動物」とされています。
イスラム教では、なんと!邪悪な生き物とされるようになったそうです(´;ω;`)ウゥゥ
現在でもイスラム圏では牧羊犬以外にイヌが飼われることは少ないですが、欧米諸国では多くの犬が家族同然に人々に飼われています。
日本でも5世帯に1世帯がイヌを飼っているといわれています。(某ドラマでは3世帯に1世帯がって言っていたような…)
中世ヨーロッパの時代には、宗教的迷信によって「魔女の手先(使い魔)」として忌み嫌われ、虐待・虐殺(ノД`)・゜・。されたネコに対し、犬は邪悪なものから人々を守るとされ、待遇は良かったとされています。
日本におけるイヌの歴史
日本列島においては犬の起源は不明ですが、家畜化された犬を飼う習慣が日本列島に渡ってきたと考えられています。
縄文時代早期の遺跡から犬(縄文犬)が出土しています。
その一部は埋葬された状態ですが、多数例は散乱状態で出ていて、家族の一員として飼われた犬と、そうではない犬がいたと考えられています。
縄文早期から中期には体高( 動物が立ったときの足から頭頂までの高さ )45センチメートル前後の中型犬、縄文後期には体高40センチメートル前後の小型犬に変化し、これは日本列島で長く飼育されたことによる「島嶼化(とうしょか)※」現象と考えられているそうです。
※ 大陸から隔離された島嶼部(島・島々)における生物の進化の傾向 。
Wikipediaより引用
犬の歴史は1万5千年以上前なのですね。
「犬」なのに→「ネコ目(食肉目)-イヌ科ーイヌ属に分類される哺乳類の一種である」という…ネコ目?猫???
気になったので調べてみると、ネコ目とは
「 捕食者として特化したグループであり、獲物を捕えるのに必要な目、耳、鼻、触毛(ひげ)などの感覚器官と知能がよく発達しており、運動能力も高い」
動物のことらしいです。
猫のことではないのですね^^;
犬の歴史(いつからペットとして飼われていたの?)が気になって調べてみましたが、今度は猫の歴史も気になってしまいました。
次回は猫の歴史について書きたいと思います^^
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