ペットロスケア🐾セラピスト橘りんかの豆知識【33】
- りんか 橘
- 2020年5月20日
- 読了時間: 5分
ペット動物の災害対策
災害は、いつ起こってもおかしくありません。
いざという時の備えは万全ですか?
大切なペットを守ることができるのは、飼い主であるあなただけだということをちゃんと認識して、日頃からしっかりと準備をしておきましょう。
【防災対策】
室内で飼っている場合:ペットが普段いる場所は、家具やケージが倒れたり落下したりし
ないようにしっかり固定しましょう。
水槽などで飼っている場合は台に固定し、ガラス飛散防止フィル
ムを貼るなどの対策をとりましょう。
屋外で飼っている場合:地震の時に破損しやすいブロック塀や、ガラス窓の下、倒れやす
い建物のそばは避けましょう。
災害時はペットが驚いて逃げ出すということも考えられるため、
首輪や鎖が外れたり切れたりしないか、ケージや囲いには隙間がな
いか、定期的に点検しましょう。
災害が起こった時にどうするか、さまざまな場面を想定して、家族全員で話し合っておきましょう。
・家族間の連絡方法、集合場所
・非常持ち出し袋など備蓄物資の保管場所と中身
・飼っているペットをどう守り、避難させるか
・飼い主が留守中の災害の時の対処方法
また、地域情報の収集と避難訓練も大切です。
住んでいる地域の防災計画を確認しておきましょう。
【チェックポイント】
・避難場所までの所要時間
・ガラスの破損や看板落下などの危険な場所
・通行できない時の迂回路
・避難場所でのペットの反応や行動
・動物が苦手な人への配慮
こちらの防災チェックリストを見て、しっかりと準備をしておいてください。
(ちょっと斜めですみません…)
↓↓↓

もしも災害が発生した時にもっとも大切なのは、まずはご自身の身の安全の確保をするということです。
災害時にペットを守るためには、飼い主が無事でいるということが大切なのです。
そして、避難指示があった場合は、必ずペットと一緒に避難してください。
一緒に避難しないと、大切なペットと二度と会えなくなってしまうかもしれないからです。
【避難時のポイント】
ワンちゃんの場合:リードをつけ、首輪が緩んでいないか確かめます。
小型犬などはリードをつけた上で、キャリーバッグに入れるのも良い
でしょう。
ネコちゃんの場合:キャリーバッグやケージに入れます。
キャリーバッグ等の扉が開かないようにガムテープなどで固定してお
きましょう。
万が一はぐれてしまった時の対策としては、飼い主(所有者)の明示がキチンとされていると、再会しやすくなるということがあります。
ワンちゃんの場合:マイクロチップ・監札と狂犬病予防注射済票・
連絡先を書いた迷子札・首輪
ネコちゃんの場合:マイクロチップ・連絡先を書いた迷子札・首輪
などで、再会の可能性はぐんと高まります。
【同行避難での注意点】
・アレルギーを持った人がその避難所にいる
・ワンちゃん、ネコちゃんがケージに慣れていない
・予防接種を受けていない
・人や動物に吠えてしまう
等があると、受け入れを許可してもらえないことがあります。
その場合、
・ペット受け入れ可能な避難所へ移動する
・動物救護本部による一時預かりの利用をする
・ペットとの同居ルールの取り決めをする
等で問題を解決できることもあります。
※ペットの受け入れ条件や体制は、地域によって異なるため、事前に自治体に確認しておくと良いでしょう。
こういうものを事前に準備しておくことで、避難所への入所手続きがスムーズになることもありますので、作成して非常持ち出し袋に入れておきましょう(これも斜めですみません)
↓↓↓

アレルギーを持った人が同じ避難所にいる場合は仕方がありませんが、そのほかのことは日頃から対策をしておくことで問題が避けられます。
【準備が大切!】
・キチンと健康管理をしておく
避難所では多くの人が共同生活を送ることになります。
慣れない場所ではペットも体調を崩しがちです。
普段から健康状態に注意し、ブラッシングで抜け毛をとるなどペットの体を清潔に保ち、予防接種やノミなどの駆除をしっかりと行いましょう。
※狂犬病予防接種済票がないと、避難所への入所を断られてしまうこともあるので、必ず付けておいてください。
・しつけはできていますか?
知らない人や他人のペットに吠えてしまうと、他の避難者からの苦情で入所が困難になることがあります。
また、避難所ではケージでの生活になることが多いので、ケージに慣れていないと避難生活が困難になることも考えられます。
「待て」や「ハウス」ができるようになっていることも大切です。
また、避難所や仮設住宅では「ペットの会」をつくるなどして、飼い主同士が出来る限り協力しあうことを考えてください。
・ペットフードなどの支援物資の配布情報などの共有
・災害ボランティアによる支援の活用
・動物が飼えるエリアでも、吠え声や排泄物の処理など、近所の方への気配り
などのポイントを押さえておきましょう。
*ペットの災害対策については、こちらも参考にしてみてください。
大切な家族だから、絶対に一緒に避難をしてあげてくださいね。
災害が発生して不安なのは人だけではなくペットも同じです。
そんな不安な状況の中、あなたのいない「いつもとはまったく様子の違う我が家」に取り残された時のペットの気持ちをどうか真剣に考えてあげて欲しいと、わたしは願っています。
一人でも多くの飼い主さんに届きますように。
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