ペットロスケア🐾セラピスト橘りんかの豆知識【31】
- りんか 橘
- 2020年5月20日
- 読了時間: 4分
動物をこれから飼おうとお考えの方へ
「命」を預かるということの重大さを知っていただくために、厳しい内容も含まれます。
最後までしっかりと読んで下さいね。
・手間や時間をかけられますか?
動物のお世話に「休みの日」というのはありません。
その動物が生涯を終えるその時まで、一日も欠かすことなく、ずっと変わらず手間や時間をかけられるのかどうか?
もう一度よく考えてください。
・幸せにできますか?
その動物に合った快適な生活環境を整え、ケガや病気などに苦しまないようにしてあげることが大切です。
あなたにはその責任があります。
・ご近所への配慮ができますか?
犬や猫の鳴き声や、放し飼いの猫の糞尿などの苦情は日々保健所に寄せられています。
飼い主としてのルールとマナーを守り、地域で受け入れられるようにすることが、社会へのあなたの責任です。
・特定動物を飼う際の決まりごとはキチンと把握していますか?
※特定動物とは、人の生命、身体等に害を加えるおそれのある動物のことです。
原則として、種類ごとに飼養または保管のための許可が必要になります。(事前に知事からの許可が必要)
また、許可には有効期限があります。
「動物愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)」によって規定されている飼養施設の構造や保管方法等についての基準を守らなければなりません。(自治体によっては独自の規則や基準を条例により制定している場合もあります)
ちゃんと事前に調べてから迎えるようにしてください。

・「災害時」に関しての知識はありますか?
災害の時、ペットを守ることができるのは、飼い主であるあなただけです。
迷子札をつける、マイクロチップを埋め込む、避難所で周りに迷惑が掛からないようにしっかりとしつけをする、など事前の準備は万全ですか?
もし仮に、あなたが避難した場所では飼うことが難しい場合に備えて、必ず預かってくれる先を確保しておくことも忘れないでください。
特に特定動物の場合、譲渡先や預かり先が確保できなかった際には、自らの責任において殺処分をしなくてはなりません。
絶対に逃がしたりしてはいけません!
・共通感染症についての知識はありますか?
動物から人へは病気は感染しないという勘違いをしていませんか?
感染する病気は多くの種類があり、症状もさまざまです。
まず一番気をつけて欲しいのが「口移しでエサを与える」「口の周りを舐めさせる」「キスをする」という行為です。
ペットが可愛いからと、ついやってしまいがちなこの行為、過剰な触れ合いは危険です。
それから、ペットの身の回りは常に清潔に保ち、糞尿はすぐに処理する、定期検診を受けさせる、ペットに触れた後は手を洗う、なども大切です。
・予防接種やフィラリア予防などの知識はありますか?
犬、猫には「○種混合」という予防接種があります。
義務付けられているわけではありませんが、可愛いペットが病気にかからないように受けさせてあげることをオススメします。(トリミング店によっては、予防接種の証明書がなければ引き受けてもらえない店舗もあります)
犬の場合は、狂犬病の予防接種は年1回義務付けられています。
また、フィラリア予防は室内飼いの猫にも必要です。
(家の中に寄生虫の卵を持った蚊がいて、知らないうちに猫が刺されていたということもあります)
※フィラリアとは?
「線形動物門双腺網旋尾線虫亜網、旋尾線虫目、糸状虫上科」に属する動物の総称で、寄生虫の1種。
今日の日本では犬の心臓の右心房と肺動脈に寄生する犬糸状虫がよく知られ、これこそがフィラリアのように見られているが、 多くの脊椎動物に固有の寄生虫が多数知られている。
〈Wikipediaより〉
以上に書いたこと以外にも、あらかじめ知っておかなくてはいけないことや、整えておかなければいけない環境などはあります。
「可愛いから」「気に入ったから」「淋しいから」などという安易な理由で、命を迎えることはしないでください。
命を預かるからには、それなりの覚悟が必要であることをしっかりと認識し、じっくりと検討してから決定することをお約束いただきたいと思います。
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