ペットロスケア🐾セラピスト橘りんかの豆知識【17】
- りんか 橘
- 2020年5月18日
- 読了時間: 4分
粗相してしまって困る…ということ、ありますよね?
トイレトレーニングがうまくいかなかった…
そもそもトイレトレーニングの仕方なんて知らなかったし…
という方、結構多いのではないでしょうか?
今日は、ワンちゃんの粗相について「原因」や「対策方法」をお伝えしようと思います。
まずは原因から。
なぜワンちゃんは粗相をしてしまうのでしょうか?原因はいくつかありますが、ここではよくある3つを取り上げたいと思います。
1: 「トイレでしてはいけない」という勘違い
「何それ?」と思いましたか?
実はこれ、飼い主さんが原因で始まる粗相です。
トイレトレーニングの際、ちょっとお尻がはみ出していて「トイレから少しだけズレた場所におしっこをしてしまった」ということはありませんか?
その時に「強く叱る」ということをしてしまった場合、ワンちゃんは叱られたことが怖くて「ここでおしっこをしたらまた叱られる」と間違って覚えてしまいます。
それで、トイレではない場所で「ここかな?」「こっちかな?」とあちこちでおしっこをするようになってしまうのです。
2: そこに以前した粗相のニオイが残っている
ワンちゃんの嗅覚は人間の100万倍~1億倍と言われています。
人の鼻ではわからなくても、ワンちゃんにはそこに前にしたおしっこのニオイが残ってしまっているのを感じることができてしまうのですね。
だからそこをトイレと勘違いして、またそこにおしっこをしてしまう…というわけです。
3: 構って欲しくてわざと粗相をする
これは飼い主さんもワンちゃんも、両方がダメなやつです…
うっかり粗相してしまった時に、飼い主さんが「ここでしちゃダメでしょ」とか、「わぁ!どうしてそこでしちゃうの~」などと話しかけてしまった(声を出してしまった)場合、ワンちゃんは「構ってもらった」という勘違いをします。
飼い主さんの間違い→話しかけてしまった(声を出してしまった)
ワンちゃんの間違い→構ってもらえた
ということです。
こうやって勘違いしたわんちゃんは、また飼い主さんに構って欲しくなるとわざと粗相をしてしまうようになります。
では、どうすれば粗相をやめさせられるのでしょうか?

1: 「トイレでしてはいけない」という勘違いの場合
対処法としては、もう一度最初からトイレトレーニングをやり直すしかありません。
とにかくワンちゃんの動きをよく観察してください。
床のニオイを嗅ぎながらぐるぐる回り始めたらトイレの合図です!
すぐに抱えてトイレに連れて行ってください。
そして、ちゃんとトイレでおしっこができたら、思いっきり「これでもか!」というくらい褒めてあげることを忘れずに。
少し根気のいることですが、ワンちゃんが「ここがトイレ」と覚えてくれるまで、くじけずに続けてくださいね。
2: そこに以前した粗相のニオイが残っている場合
これの対処法は、市販されている「ニオイ消しのスプレー」か、「ワンちゃんが嫌いなニオイのスプレー」を使いましょう。
粗相をしてしまった場所にスプレーすることで「ニオイ消し」の場合はおしっこのニオイに気づきにくくなりますし「嫌いなニオイ」の場合はしばらくそこに寄りつかなくなります。
ただ「嫌いなニオイ」というのは、慣れてしまうと効果がなくなる可能性があるので注意してください。
3: 構って欲しくてわざと粗相をする場合
この場合の対処法は、粗相をしても一切声を出さずに黙々と処理をすることです。
そしてその後10分くらいワンちゃんを無視します。
これは「粗相をしても構ってもらえない」とワンちゃんに覚えさせるだけでなく、「粗相をすると構ってもらえなくなってしまう」という認識に変えることができます。
声を出さない、無視をする、というのは飼い主さんにとってもつらいことですが、ここは心を鬼にして!頑張ってワンちゃんの認識を変えてあげてください。
いかがでしたか?
ワンちゃんの粗相は、飼い主さんの方にも問題がある場合があるのです。
決してワンちゃんだけの責任ではないということもわかってあげてくださいね。
そういえば、我が家の愛犬も粗相は多かったことを思い出しました…
ただ、彼女(愛犬)は「四角いものはトイレ」と間違って認識してしまっていたようで、四角いもの(マット・タオルなど)を床に置かないようにしたらおさまりました。
わたしは「ペットの粗相って、飼い主のうっかりが原因のこともあるんだな」ということを愛犬から教わりました。
と、簡単に粗相を止められたような書き方をしていますが、「四角いものをトイレと間違えている」ということにわたしが気づくまで、1年以上かかったのですけどね(笑)
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